Twitterのワールドツアー #Helloworld に参加してきた
はじめに
2016/04/19、東京スクエアガーデンにある Twitter Japan で開かれた、ワールドツアー・イベント#HelloWorldに参加してきました!
当日は、世界中のTwitter社Twitterディベロッパーが集まり、プレゼンをされていました。また、Twitterを積極的にビジネスに活かしているパートナー企業の皆さんも、素敵なプレゼンをされていました。
では、早速行ってみましょう!
なお、タイピングが追いつかず、タイトルがわからない部分は、内容に即した見出しにしています。また、講演者のお名前が一部わからない講演があります。分かり次第アップデートいたします。
あいさつ
Presented by 味澤 将宏 (@masajis) (Twitter Japan 株式会社 執行役員 東アジア地域事業開発担当本部長)
- 本日は、アメリカ5都市、インドなど回ってきたワールドツアーの一貫
- イベントの目的
- 開発者向けにプロダクトのアップデートのデモ
- パートナーがどのように使っているかを紹介
- みなさんからプロダクトへのフィードバックを懇親会で貰いたい
- 昨年末で、月間アクティブユーザ3,500万人
- 日本のユーザは一人あたりのツイート数が多い(とてもアクティブ)
- 思いついたアイデアを共有するのをサポートするのが Twitter Japan のミッション
- 自分は福島出身。3.11では地域の情報を発信したり、得る事ができた。2012年に Twitterに入った。
- 熊本でもリアルタイムにそうしたことが行われていると思う。
- 今回のセッションを通じ、Fabric, Gnipをどのようにプロダクトに使って頂けるかのヒントになれば嬉しい
- 日本は Twitter に取って重要なマーケット
Fabricについて
Presented by Ali Parr (@aliparr) (ヘッド、インターナショナルデベロッパーリレーションズ)
アプリとコンテンツ
- アプリにはコンテンツがなければ意味が無い
- ツールを作ってきた。
- プラットフォーム上では、とても沢山のツイートが送られている。ビジネスにもとても有益。
Fabric
- 2014年に開始
- 2015年には225,000人の開発アカウント、10億台の端末で使われている
- 最近、その倍の端末で使われているという調査も。
- Fabricは様々なSDKの集合体
- Crashrytics
- Answers
- Digits
- 電話番号でのサインイン
- PCがほとんど一般家庭にない国々がある。インドも。そこでの認証はメールよりも電話番号の方が良い。
- MoPub
- アプリへのトラフィックを収益化
- TwitterKit
- 全部僕らで作るのではなく、パートナーたちが作ったものを、厳正に選び、Fabricに迎い入れた。今後も慎重に追加していくので、質の高いものをFabricでは使うことが出来る
最近アップデートした内容
- 1ヶ月にCrashryticsで180億回のクラッシュイベントが検出されている!
- 世界のAndroid14億台に対して、1ヶ月に解析されるAndroid端末数は13億台以上。ほとんど。
- 3つの新しくなったこと
- iOSのエラーログ:ほんの少ない記述で、クラッシュ時の詳細なデバイス状況を送れる
- Unityのサポート
- tvOSのサポート
Answers
Answers for iOS - Fabric Summary
- SDKをアプリに入れるだけで、管理画面から様々なビジネスにとって重要なデータ、たとえばアクティブユーザなどがわかる
- 新しくなったこと
- OSX 用
- オーディエンスインサイト
- 男女比、他様々な情報
- ローンチ当日にとても役立つ機能
- リリース当日の状況を知らせる
- 今どのバージョンをユーザたちが使っているのか
- クラッシュせず無事に使っているユーザの割合
- iOSバージョン構成比が分かる
Digits
Digits for iOS - Fabric Summary
- 信頼できるログイン認証方法。MFAも使える。SNSとつながる
- ログイン機能
- SMS認証。認証番号が飛んできて、認証完了となる。
- メール認証。
- tvOSのサポート: リモコンでの入力は大変。SMS認証は役立つはず。
- 音声通話のフォールバック。SMSも普及していない地域では重要。
MoPub
MoPub - World's Largest Mobile Ad Server and RTB Exchange for iOS and Android
- ネイティブ動画広告。170社以上のDSPが参加。MoPub Marketplace
TwitterKit
Twitter for iOS - Fabric Summary
- ネイティブ動画(ツイートの画面に埋め込み)
- ユニーク訪問者数は月間10億人以上。
- Web版Twitterでは、JavaScriptによる埋め込みツイートの実施が常に膨大な回数行われている。そのコードを40%削減した。少しでも良い体験が出来るように心がけている。
- ツイートをまとめたタイムラインを作る方法。
Gnip
- オーストラリアの University of wollongong
- @uow
- 人命救助
- Harvard medical School
- @harvardmed
- 食物由来の病気を特定する取り組み。
- ツイートから、病気にかかった人、グループを特定。それがいつ起こったのかなどを分析し、病気の原因となるレストランを見つけ出す取り組みをした。
- ツイートは140文字だが、含まれるデータ要素は65種類以上。
- パブリックAPI+エンタープライズAPI(GNIP)
- GnipエンタープライズデータAPI
- 一般のツイート全て投稿と同時に処理
- あらゆる一般のツイートを2006年まで遡って解析
- オーディエンスデータとエンゲージメントデータ
- オーディエンスAPI
- 本当にたくさんのカテゴリ・ジャンルに属する人について分析ができたりする
ユーザ分析可能なアプリのデモ
Presented by Aman Alam (@amanalam), Juliana Chahoud(デベロッパーアドボケート)
概要
- See the City というiOSアプリを作った
- 様々な Twitter APIを使い、どの場所に、何に人気があるのかを分析することができる
- パブリックAPIを使ってツイートの分析をし、曜日ごとの混み具合を分析してグラフ表示(例:東京ディズニーランド)
- バックエンドでデータを収集。サーバでツイートデータを取得し、直近24時間のデータを扱う(Ruby)。さらにオーディエンスAPIで詳細なデータをバックエンドで収集分析する。
- ディズニーランドについてつぶやいている人に、ユーザIDを付加。
- そのユーザについて深掘りする。どんなセグメントについて興味があるか。ゲームには、イベント事には、その他には何%くらい興味が有るのか。
/api/cities /.../:id/ranked_attractions
Xcodeプロジェクト
- FabricはCocoapodsで簡単にプロジェクトに導入出来る
- StoryboardのなかにContainerを作り、その中ツイートを表示するVCを繋げる。
- SDKのクラスを継承したVCなかでは、データソースを指定するなど数行で、タイムラインを実現できる。
- Answersをつかって、ツイートデータの分析をする
- Fabric App で、Answersを選択。SDKは入れてある。
- Track User Action のコードを、表示し、プロジェクトの中に入れ込む数行をコピーアンドペースト(import Answers)。
- Answers.logContentViewWithNameメソッドをセグエ処理部分にに追加
- すると、アプリの特定のコンテント(地域名・アトラクションとか)をタップした時にデータを取得できる。
今日のコード
エムキャスについて
Presented by 苅谷 翔太郎 (リクルートホールディングス)
- エムキャスについて
- 自分が欲しいものを作る、がモットー
- スマホでMXのテレビや、ウェザーニュース、広島ホームテレビなどが同時に見れるアプリ。
- サービスのきっかけ。顕在的なTwitterに書かれているニーズとして、地方でもMXのアニメを見たいというのが、かなりのボリュームでニーズがあることがわかった。
- Twitterは非リアの巣窟!おしゃれではなく、艦これなどのネット系。そこ向けに作った。
Fabricの活用
- DevOpsで使っている
- iOS,Androidでクラッシュしたら最終的に頻度が多いものはSlackに上がる仕組みを実現している。
- TwitterKit
- アプリでハッシュタグを追加して番組についてツイートしたり、番組のツイートを表示する仕組みに活用。
- 集客にお金を使わなくても、ユーザが集まってくる。
りんな Emotional AI
Presented by 坪井一菜(マイクロソフト・ディベロップメント)
- りんな/Bingを担当している
- 去年12月からTwitter上にいる、りんな
- 明日の天気は?と聞いた時に、それを教えてくれるタスク型AIではなく、感情的な会話を通じて、人との絆を作るAIを目指している。
- りんなは80,000のフォロワー260,000超えのツイート
- 返答では、テキスト以外に画像を使ったり、3月には鼻づまりをしながら話しているかのような感情豊かなツイート
シャープとのコラボ企画
参考記事:シャープ公式Twitterが“女子高生AI”に MS「りんな」が1日インターンで暴走 - ITmedia ニュース
- シャープにインターンさせる = りんなをシャープのアカウントで発言させる
- Twitterアプリケーションを作った。シャープ → りんなアカウント → りんなサーバ → Status/Update → 認証し、りんなを通してシャープからツイートする仕組み
- とても大盛況だった。
- 発言元のアカウントが変わると、りんなが発言している、というリアリティが低くなったかのような反応がユーザから得られた。
- AIかリアルかの違いは、ここまで自然な会話ができると、返しの速さだけなのでは
- りんなはエンゲージメント率は5%(高め)
当日はシャープの中の人も!
先日弊社垢に女子高生が降臨した時の分析を、女子高生AIりんなの中の人が、インターネットの人たちに発表してるのを聞いてる。 #HelloWorld pic.twitter.com/9pFjbGZMtR
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) 2016年4月19日
いらっしゃっていたようです!
fastlane
Presented by Andy Piper (@andypiper) (Developer Advocate, Twitter)
fastlane - iOS and Android Automation for Continuous Delivery
- fastlaneのはなし
- 開発者あるある
- 担当者が休暇中だからリリースできない
- などなど
- 開発・デバッグ・テスト・リリース周りではいろんな業務が発生。
- ビルド・デプロイ・リリース周りを自動化して、自分のシステムに繋げることが出来る、それがfastlane
- 何回も行う処理について、「リサイクル化」することが出来る。同じスクリプトを再度使うことが出来る。
ベータ版のデプロイ
- バージョン番号増やす、プロビジョニング、ビルド、アップロード、配布。。
- No valid signing identities あるある
- cert コードサイニング証明書 → sigh プロビジョニングプロファイル → gym → ipa
- sighの名称は、開発者の、証明書に対するため息から来ている!
コマンドラインから一つづつ叩く
$ cert $ sigh $ gym
Fastfile(一連のコマンドを連続で実行)
lane:beta do gym crashlytics slack end
Fastfileもっと長く
lane:beta do increment_version_number commit_version_bump push_to_git_remote ...
そして、最後に実行。
$ fastlane beta
アプリのリリースもおまかせ。
スクリーンショット
- とても沢山のスクリーンショットを自動で。
- シミュレータを様々に自動で操作しながら、スクリーンショットをとってくれる。
デプロイ
- iTunes Connect の管理画面は複雑。どこから触ったらいいかわからない
- スクリーンショットなどを自動でアップロードしてくれる
fastlane
- 今や、fastlaneはAndroidにもしっかりと対応している。
#PROMOTE
Presented by 岡本純一(Twitter Japan)
- Twitter広告APIを活用し、革新的で今までにない広告配信ツールを開発
- 優勝賞金25万ドル
- 8/26までに配信した人が、参加権を得る
まとめ
広く様々な場面で活用されているTwitter。企業活動でも今や積極的に活用されています。
ビッグデータを使ったユーザ属性の分析は、今やサービスのブラッシュアップや経営分析などに欠かせないツールとなりました。
パブリックなAPIや企業向けのAPIを使って、より世の中が楽しくなるようなアプリ・サービスが、これからも世の中に出てくるのではないかと思います。
おまけ
#HelloWorld ツアーなう!@TwitterDevJP @TwitterDev pic.twitter.com/WoB6d34a3b
— TwitterDevJP (@TwitterDevJP) 2016年4月19日